トルマリンの特徴
トルマリンの最大の特徴は、色が豊富であることです。ピンクやグリーン、赤、青、透明、オレンジなど様々な色があり、その種類は宝石の中で最も多いとも言われています。
トルマリンは主にブラジル、タンザニア、アメリカが産地となっています。モース硬度は7~7.5と硬めの宝石であることも特徴です。
トルマリンの石言葉は「希望」「無邪気」「友情」「心の広さ」「潔白さ」などがあります。トルマリンを持つことで、前向きな気持ちになれたり、穏やかな気持ちになることができるでしょう。
また、トルマリンを採掘する人は病気になりにくいという説があり、トルマリンには健康効果もあるのではないかと言われています。心身ともに疲れたときはトルマリンに癒されてみてはいかがでしょうか。
近年ではアクアブルーやターコイズブルーのような「パライバトルマリン」の価値が上がっています。場合によってはルビーやサファイア以上の価値が付けられることもあります。
また、綺麗なグリーンの「ブルーイッシュグリーントルマリン」や透明度が高い「ルベライト」の価値も高いとされています。
また、ピンクとグリーンの「バイカラートルマリン」は色の割合が1:1に近いほど価値が高く非常に珍しいトルマリンとして知られています。
バイカラートルマリンは、自然が作ったものなので、神秘的で希少価値も高く、とても人気のある宝石です。
※モース硬度とは「引っ掻いた時の傷つきやすさ」で「割れやすさ、壊れやすさ」という基準ではありませんので注意してください。
トルマリンの取り扱い方法・保管方法&注意点
トルマリンは、ピンク系なら可愛く、ブルーやグリーン系は鮮やかさを持っています。それぞれのトルマリンが最高に輝くためにも、取り扱い方法や保管方法には十分に注意しましょう。
トルマリンをお持ちの方は「どう扱うべき?」と悩む人もいますよね。トルマリンを長く美しく保つための正しい取り扱い方法や保管方法について紹介します。
強い紫外線に注意
トルマリンは、紫外線に対してとても繊細な宝石です。直射日光が降り注ぐ場所で保管したり洗浄後に乾かしていると、トルマリンが退色する可能性があります。
保管するときは、直射日光が当たらない場所を選びましょう。また、普段ネックレスや指輪でトルマリンを身に着けるときは、お天気がいい日に着けたまま外を歩いてもそれほど影響はありません。
長時間炎天下のもとにいる場合は例外ですが、日頃のお出かけ程度なら大丈夫なようです。ただし、使った後は退色していないかきちんと確認しましょう。
摩擦に注意して保管
トルマリンは、摩擦によって電気を帯びる石です。そのため、摩擦が起きるとホコリを呼んでしまい表面がホコリで汚れてしまいます。
場合によっては、ホコリで表面が傷ついてしまうこともありますので、できるだけ摩擦を避けた環境の元で保管しましょう。
ポイントは、表面を傷つけない柔らかい布で拭いて、指紋などを宝石からなくすことです。他の宝石とも触れ合わないように保管することをおすすめします。
トルマリンのお手入れ方法
トルマリンは、どんなお手入れをすると本来の輝きを保ち放つのでしょうか。いつまでも綺麗なままの宝石であるように、お手入れ方法について紹介します。
宝石には、それぞれに合うお手入れ方法があります。例えば、トルマリンのモース硬度が高いからといって、他のモース硬度の高い宝石と同じお手入れで良いというわけではありません。
トルマリンには、トルマリンの性質に合う正しい方法でお手入れしましょう。難しいお手入れ方法ではなく、家庭で取り入れることができるものなので、ぜひ試してみてください。
ほこりが付きやすい為こまめに拭く
トルマリンは、静電気が起きやすいため、ホコリを引き寄せてしまうことがあります。柔らかめの布で表面を拭いてから保管するようにしましょう。
布で拭いた後は、指でトルマリンを触らないようにするのも大切です。触ったところからまた静電気を帯びてホコリを集めてしまう可能性があるので注意してください。
日頃からトルマリンを使っているという人は、布で拭く習慣をつけておきましょう。拭いただけでもトルマリンはしっかりと輝いてくれます。
実は、トルマリンのお手入れは比較的簡単なので「拭く」という一手間を取り入れるようにしましょう。
石鹸水とぬるま湯で洗浄
トルマリンは、石鹸水とぬるま湯での洗浄も行うことができます。準備するものは、トルマリンを入れる洗面器や容器、ぬるま湯、中性洗剤、柔らかいブラシ、清潔なタオルです。
まずは、洗面器や容器にぬるま湯と洗剤を入れてください。ブラシをぬるま湯につけて、トルマリンを優しく磨きます。優しく繊細に磨いていきましょう。
磨いた後は、トルマリンから洗剤を流してください。最後にタオルで拭いて、直射日光が当たらない場所で乾かしましょう。
注意しなければならないことは、トルマリンを洗浄するときに容器を必ず使うということです。容器なしでの洗浄も可能ですが、万が一手を滑らせてしまうと、トルマリンを落として傷つけてしまいます。
場合によっては排水溝に流れてしまうということもあるので、手間はかかりますが綺麗な容器を準備して洗浄をしましょう。
超音波洗浄やスチーム洗浄はNG
最近は、自宅でもできる超音波洗浄などもあります。とても便利で宝石を綺麗にできるアイテムですが、超音波洗浄やスチーム洗浄はトルマリンには向いていません。
トルマリンは宝石の内部に亀裂が生じやすいと言われており、超音波洗浄やスチーム洗浄をすることで、亀裂から破損してしまうことが考えられます。
宝石そのものが傷ついたり、見た目が変化したりするのでトルマリンには超音波洗浄もスチーム洗浄も使用しないようにしてください。
トルマリンの汚れが気になるときは、先ほど紹介した石鹸水とぬるま湯の洗浄を行いましょう。普段のお手入れは柔らかい布で拭くだけで十分と言われています。
まとめ
トルマリンの輝きを保ち、長くトルマリンを愛用するお手入れ方法は、丁寧に拭くことやぬるま湯と洗剤で優しく洗浄することです。希少価値が高い宝石なので、お手入れは慎重に行いましょう。
しかし、トルマリンのお手入れ方法は基本的にはとてもシンプルです。超音波洗浄などは必要ないので、定期的に拭いてあげてください。
また、トルマリンは保管方法も大切です。摩擦や直射日光に注意して、トルマリンだけの保管場所を作ることをおすすめします。
丁寧なお手入れと保管方法で、お持ちのトルマリンが活躍する場が増えるといいですね。