手書きイラスト刻印とは?
婚約指輪や結婚指輪、または記念日などに送るような特別な指輪には、二人のイニシャルや気持ちのこもったメッセージを刻印することがあります。
そして各ジュエリーショップでは無料の刻印サービスを行っているところも多く、利用される方も多いようです。指輪の刻印で一番多いのは、結婚記念日の日付や2人のイニシャルなど。また素敵な愛のメッセージを刻印することもあります。
それだけでも素敵なのですが、自筆のメッセージや手書きのイラストを指輪に刻印できることをご存知の方は少ないようです。
自筆のメッセージや手書きイラストの刻印は、デザインを考える段階から思い出が生まれ、その指輪が二人にとってより特別なものになっていきます。
人とは違う、世界でたった一つの指輪が欲しいと考えている方には、ぜひ手書き刻印をおすすめします。
手書き刻印で入れるもの
さて「手書き刻印」と聞くと、きっと多くの人が興味を持つと思います。
しかし同時に「自由なデザイン」と聞くと、何を刻印してよいものか…かえって悩んでしまう人もいるでしょう。また自由なデザインとはいえ、指輪の幅に合わせるのでサイズの制限からどんなものでも描けるわけではありません。
では手書き刻印には、どんなものを入れるとよいのでしょうか?
日付やイニシャル
一番スタンダードな刻印と言えば日付やイニシャルです。普通の刻印でも日付やイニシャルが一般的ですよね。
普通の刻印なら確かに美しいスクリプトで、洗練されたデザインになります。しかし自筆のイニシャルなら、既存のフォントに頼らないため個性的に、より味わいのある刻印に仕上がります。
手書き刻印はどちらか一人が自筆しても良いですし、二人でお互いのイニシャルを書くのも、二人の思い出作りとして提案したい1つのアイデアです。
もちろん自分の字に自信がない人でも、それはそれで味になるので心配はいりません。書道家のように美しい筆跡も素敵ですが、個性的なくせ字も自分たちらしく愛着がわくはずです。
似顔絵や思い出のイラスト
イニシャルや日付のほかに、自分たちの似顔絵や想い出のイラストも手書き刻印におすすめです。
たとえばお酒好きな二人なら「ペアのワイングラス」、ペットを飼っているなら「ペットの似顔絵」、授かり婚のカップルなら「赤ちゃんと3人の家族イラスト」もおすすめのアイデアです。
イラストとなると自筆のイニシャルなどよりもハードルが高いですが、日付やイニシャルよりもさらに特別感が増すことは間違いありません。もしも手書きのイラストに興味はあるけれど絵心に自信がないという方は、一度ジュエリーデザイナーさんに相談するのもおすすめです。
ジュエリーショップによってはイラストの相談にも乗ってくれますから、よく相談して希望を聞いてもらうと良いですよ。
▼刻印についてや貴金属についてはこちらもチェック▼
指輪のイラスト刻印方法
指輪にイラストを刻印する方法は「手彫り刻印」「レーザー刻印」の2種類です。
イラスト以外の文字でしたら、この2種類に加えて「打刻」という方法もあります。打刻は先端に文字が刻まれているタガネを金槌で叩いて刻印する方法のことを言います。
既存のものがなければ打刻はできないため、イニシャルや日付を刻印するときに使います。またジュエリーショップの無料刻印サービスの多くは「打刻」の手法で行っています。
ではイラストを刻印する方法について、それぞれの手法を解説していきましょう。
手彫り刻印
まず手彫り刻印という方法から紹介していきます。これは熟練の手彫り職人さんが一つ一つ丁寧に手でイラストを指輪に掘っていく方法です。指輪の狭いスペースにイラストを手彫りしていく作業は大変です。しかしルーペを使って丁寧に手彫りしていく様は、まさに職人技。
たとえ同じイラストでも精密に同じイラストになるとは限らないため、世界でたった一つの仕上がりになるところが手彫りの良さです。手彫りなので時間はかかりますが、手彫りの風合いには機械では作れない独特の美しさには変えられません。
レーザー刻印
指輪の素材は、柔らかいものから硬いものまで様々です。手彫りにはなかなかの労力がいりますが、レーザー刻印なら問題ありません。レーザー刻印とは光の照射で金属を削っていくので素材を選ばないのです。
レーザー刻印の場合、レーザー照射をする前にイラストを正確に刻印するためのセッティングを行います。セッティングを数時間かけて正確に微調整し、レーザー照射していくのでどんな硬い素材にも、正確にスタイリッシュにイラストを刻印することができます。
レーザー刻印の場合、表と裏側に両方同じ方法で刻印を入れることが可能です。他の方法の場合は入れられない場合もあるため、レーザー刻印が一番ポピュラーな方法と言えるでしょう。
フォントが選べる簡単レーザー刻印
デザインをオリジナルにする方法は、時間や手間がかかるのでなかなか手が出せないという場合には、複数のフォントの種類が選べるレーザー刻印もおすすめです。
入れたい文字が決まっていれば、もともとあるフォントの中から自分で好きなものを選択して刻印することが出来るので、ありがちなフォントにはならず、手軽に挑戦できる刻印方法です。
手書き刻印のやり方
手書き刻印のやり方は簡単。ジュエリーショップで白い紙に好きなデザインやイラストをサインペンで描くだけです。あまり小さいとつぶれてしまうので、大きくはっきり描くことがコツ。最近では白い紙よりもタブレット上で描く方法を採用するお店も増えています。
お店に行ってデザイナーさんと相談しながらイラストを描いても良いですし、まずは家である程度アイデアをまとめて下書きしていくのもおすすめです。人前だと緊張するという人は、自分で描いたイラストをお店に持ち込むという形でも大丈夫。しかしその場合は先にお店に相談しておきましょう。
手書き刻印相場
手書き刻印は可愛くてオリジナリティがあるので、とても人気があります。特にデザインやイラストに自信がある人は、手書き刻印にぜひチャレンジしてみたいと思うことでしょう。
しかし気になるのはそのお値段です。多くのジュエリーショップではそのお店で購入すると無料の刻印サービスがついています。
しかしその無料サービスが適用されるのは簡単な打刻タイプのみ。手描き刻印は無料サービスの対象外になっています。
手書きのイラストには人によってデザインが様々です。シンプルなものからかなり複雑なものまでまさに千差万別。そのため手描き刻印には一律料金がありません。
お店によって設定料金も違うのですが、目安としては1イラスト10,000円前後。デザインが複雑になったり、文字が増えたりすると料金は上がります。
手書き刻印の料金は、イラストの複雑さや文字数などによって変わるので、お店で相談しながら決めると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?大切な人に贈る指輪にたった一つのイラストやメッセージを込めるのは、とても素敵なアイデアです。
特にこれから人生を一緒に歩む人に贈る結婚指輪は、一生の思い出に残るように、そして結婚の誓いを思い出せるように、手書きのイラストはおすすめです。