翡翠(ヒスイ)の特徴
翡翠と聞くと、真っ先に思い浮かぶのが綺麗なグリーンの宝石でしょう。一般的に翡翠はグリーンだと認識されていますが、実はカラーバリエーションが豊富です。
また、翡翠には「ジェイダイト(硬玉)」「ネフライト(軟玉)」という2種類の宝石が存在しており、同じ翡翠に思えますが、化学組成が違います。
翡翠は「東洋の宝石」と言われています。日本だけでなく中国でも愛される石でアジアで非常に人気が高い宝石です。日本では、世界最古の翡翠文化があるとまで言われています。
しかし、翡翠の品質は見極めるのがとても難しいと言われています。磨くことで輝きが出る石で、原石の状態では高価な翡翠がどれなのか分かりにくいのです。宝石の中でも翡翠は、特に目利きが大変だと言われています。
翡翠の産地
翡翠の産地として一番有名なのがミャンマーです。色々な国で採掘できると言われているのですが、ミャンマー産が多く取り扱われています。
翡翠は他にもロシアやアメリカ、中国などでも採掘されています。
翡翠は日本でも採掘できる
実は翡翠の産地には日本も含まれます。翡翠は非常に古くからある宝石で日本の宝石文化の原点とも言われ、縄文時代から勾玉に使用されていました。
日本で採れる場所は新潟県です。新潟県の翡翠は硬玉で、ミャンマーなどで採掘される軟玉の翡翠より丈夫で、非常に美しいと評価されているため、価値が高い宝石です。
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翡翠(ヒスイ)の種類
翡翠には「ジェイダイト」「ネフライト」という2つの種類があることに触れましたが、ここでは、その2種類の翡翠についてご紹介します。
2種類の翡翠は、見た目だけではどちらの翡翠なのかを判断するのは難しいと言われています。
ネフライト(軟玉)
「軟玉」とも言われるネフライトは厳密には翡翠とは別の鉱物ですが、広義的には翡翠の一種とされています。
モース硬度(引っ掻いた時の傷のつきにくさ)がジェイダイトよりも低いのが特徴です。ですが、靭性(壊れにくさ)に関してはネフライトのほうが高いと言われています。
色はグリーンだけでなく、イエローグリーン、ホワイト、ブラウン、ブラックなど様々で、鉄分が多いと深いグリーンになるようです。
ネフライトはジェイダイトに比べると価値は低くなり、一部ではネフライトをジェイダイトと偽り高値で販売されていることもあるようです。
また、中南米で腎臓治療に使われていた歴史も持っているため「腎臓の石」と呼ばれることもあります。
ジェイダイト(硬玉)
「硬玉」と言われるジェイダイトは、価値が高く、本翡翠とも呼ばれています。モース硬度がネフライトよりも高く、日本では、ジェイダイトが古くから重宝されているのです。縄文時代からジェイダイトは使われていて、翡翠はとても歴史ある宝石と言われています
透明感があるジェイダイトはネフライトよりも高値で取引されています。
翡翠(ヒスイ)のカラー
翡翠は、一般的に想像されるグリーン以外にも色々な色が存在します。それぞれの効果も含めてご紹介します。
ブルー翡翠
深めのブルーが特徴のブルー翡翠は「青翡翠」と呼ばれることもあります。流通は少ないので希少価値があると言えるでしょう。
ブルー翡翠の効果は不安を和らげることです。心に余裕を持ち冷静な判断ができるようになるでしょう。直観力やコミュニケーション能力も高まるので、人との交流が上手く行くようになります。
ブラック翡翠
実は人気があるブラック翡翠は「黒翡翠」とも呼ばれています。見た目はツヤのある黒で、何色にも染まらない強さを感じさせます。
ブラック翡翠の効果は、繁栄や成功で、ポジティブな気持ちが持てる効果もあります。
ホワイト翡翠
「白翡翠」とも言われるホワイト翡翠は、パールよりもマットで大人の雰囲気がある宝石です。グリーン以外の翡翠の中でも、比較的流通が多いことで知られています。
効果は、自己の成長や純粋な気持ち、寛大な心を持つことです。余裕の無い疲れた心を安らぎに導きます。
ラベンダー翡翠
海外で人気があるラベンダー翡翠は、ホワイト翡翠と同じようにグリーン以外の翡翠の中では比較的流通が多いと言われています。色は乳白色と紫が混じったような淡い色合いです。
ラベンダー翡翠の効果は、不老不死や心の緩和、安定、平穏などがあると言われています。
レッド翡翠
「赤翡翠」とも言われるレッド翡翠は、深みのある赤が特徴の宝石です。ガーネットやルビーとはまた違う色味をしています。
効果は、幸運の上のさらなる幸運というものがあります。また、情熱を持つ、邪気を払うなどの効果もあり、実行力なども向上すると言われているので、大きな目標を持っている人に身に着けてほしい宝石です。
イエロー翡翠
イエロー翡翠は「黄翡翠」とも呼ばれ、落ち着いた黄色で深みがあるのが特徴です。イエロー翡翠は珍しい翡翠とも言われています。
効果は、精神力を高めることや、良縁を引き寄せることがあります。また、持っているエネルギーを高めることで幸運をもたらします。
オレンジ翡翠
オレンジ翡翠は、希少価値がとても高く色は鮮やかなオレンジというよりは、黄みがかった深めのオレンジを想像してください。
ミャンマーなどで採掘されることがあるオレンジ翡翠には、金運をアップさせる効果があります。また、健康にも良い影響があると言われており、金運や健康運のお守りとして持つといいでしょう。
翡翠(ヒスイ)の効果
翡翠には、様々な素晴らしい効果があります。翡翠をお守りとして持ちたい人はその効果に注目してみてください。
人徳を得る
「奇跡の石」と言われる翡翠には、持つ人に人徳を与える効果があります。周りの人から尊敬され、一目置かれる存在になるため、リーダーになる人が持つとより良い効果を実感することができるでしょう。
成功を呼ぶ
翡翠は、様々なことの「成功」を呼ぶ石でもあります。「繁栄」も意味するため、特にビジネスの成功には多大なる効果を発揮します。大事な仕事を任せられている人、自営業をしている人などにもおすすめの石です。
ポジティブに前向きになる
ネガティブな気持ちを払拭し、冷静で落ち着いた判断力を持つことができるようにもなります。その結果、多くの幸運が舞い込んでくることでしょう。
不老長寿
翡翠には、健康や長寿などの嬉しい効果もあります。ストレスが溜まっているときは、翡翠から癒しのパワーをもらい、少しでも自分の健康を守りましょう。
結婚35周年は翡翠婚式
結婚35周年のことを「珊瑚・翡翠婚式」と言います。「珊瑚婚式」「翡翠婚式」でもよいとされています。
結婚35年というと、夫婦で様々なことを乗り越え、これからもまた結束して頑張ろうと誓いあうようなときですね。
翡翠には東洋の宝石と呼ばれるほど価値があることから、結婚35年目も同じく価値があるものという意味で「翡翠婚式」とつけられているそうです。
翡翠には「長寿」の意味もあるので夫婦がこれからも長く一緒にいられるように願いを込めてプレゼントし合うのも素敵ですよね。
まとめ
翡翠には、2種類の翡翠があり、カラーバリエーションも豊富にあり実はグリーンだけではないこともご紹介しました。美しい翡翠が持つ効果を存分に感じるためにも、翡翠を身に着けたときは、浄化やお手入れも欠かさず行うことが大事です。
5月の誕生石と言われる翡翠ですが、人生の成功を求めている人や健康になりたい人など色んな人が持っても良い効果があらわれる宝石です。翡翠の力を信じて、ぜひ長く愛用してください。