サファイアの特徴・意味
まずは、サファイアの特徴とそこに込められた意味から見ていきましょう。
サファイアの特徴
サファイアは古代から神秘的な石として愛されてきました。その語源はラテン語で「青色」を意味する「sapphirus(サピールス)」から。
内側から輝きを放つような美しい青色が印象的な石で、高級感のあるジュエリーの素材としても広く浸透しています。また、「蒼玉」という和名が付くほどに日本でも古くから知られている石でもあります。
サファイアとしてジュエリーに使われている石は、コランダムと呼ばれる物質の結晶で、鉄やチタンなどが不純物として混ざることで、その綺麗な青色になります。
余談ではありますが、コランダムに鉄ではなくクロムが混ざると、真っ赤な色で知られるルビーが出来上がります。成分的に見ると、サファイアとルビーはほとんど変わらないものなんです。
サファイアの意味
サファイアの持つ深い青色は、綺麗な海や空を連想する方が多いですね。そのイメージから、古来からサファイアは「自然」や「世界」を象徴する石として大切にされてきました。
太陽光に当たることで輝き方が全く異なるのも、自然を司る石として愛されるようになった理由の一端にもなっています。そのサファイアを大切に身に着けることは、災厄や不幸から身を守る効果があるものとして、古くは王族貴族もお守りとして身に着けて来ました。
現在では広く一般の方も身に着けてられるまでに浸透していますが、イギリス王室では今も公式の場で身に着ける装飾品にサファイアが使用されています。
サファイアの石言葉
そんなサファイアの石言葉は「誠実」「慈愛」です。
心を穏やかに鎮めてくれるような美しい青色は、人々を災いや争いから守り、平和を導く効果があるとされています。それを身に着けることによって、お守りとしての効果はもちろん、深い青色が心を鎮め、冷静な判断ができるようになる効果もあります。
まさに仕事運や対人運アップに繋がる石でもありますね。仕事運を上げたい、冷静な考え方を身に付けて悩みから脱却したいと思っている方に、サファイアはぴったりです。
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サファイアの種類
以上のように、サファイアは実はとても繊細な鉱物で、古くから愛されてきたことがわかります。また、深い青色は厄除けとしてはもちろん、仕事運や対人運を上げる効果があることでも愛されています。
ですが、サファイアはどれも深い青色を持つ単一な石だと思っている方は多いのではないでしょうか?
実はサファイアはその産地によって様々な種類、特徴があります。特にサファイアの産地として有名なのが、スリランカとミャンマーです。
ここで、サファイアの産地ごとの特徴についてご紹介していきます。
スリランカ産
スリランカでは紀元前よりサファイアが採掘されてきた地域だということが確認されています。古くから愛されてきたスリランカ産サファイアは、その美しさを損なうことなく現在も高品質なサファイアの産地として知られています。
特に、スリランカ産のサファイアの特徴はその透明度の高さと深い紫色にも似た美しい青色にあります。高品質のサファイアジュエリーについては、そのほとんどがスリランカ産と言っても過言ではないでしょう。
深い青色と透明度の高さは様々なジュエリーに映え、その美しさがさらに際立たされます。また、スリランカ産サファイアの大きな特徴として、他の地域で採掘されるものよりもかなり粒が大きめなことも挙げられます。
ペンダントトップをはじめとした大粒の石が映えるジュエリーも多く作られています。その品質の高さ、美しさから、スリランカ産サファイアのなかには「ジェムクオリティ(最高品質のジュエリー評価)」を与えられたものもあります。
ミャンマー産
スリランカと比べると、ミャンマーのサファイアの採掘は比較的新しいです。ミャンマーは様々な種類の鉱物、宝石が採掘されている宝石の名産地で、サファイアも数はそこまで多くはないものの採掘されています。
ですが、その品質の高さは非常に高く、粒はかなり大きめで、大ぶりでゴージャスなジュエリーも数多く作られています。スリランカ産サファイアとの大きな違いが、そのサファイアのわずかな色味の違いです。
スリランカ産はわずかに紫がかった青色ですが、ミャンマー産サファイアはわずかな赤みもなく、純粋で美しい青色が特徴的です。その純粋な青色に惹かれてミャンマー産のサファイアを積極的に使用する職人、宝石愛好家もいます。
また、ミャンマー産のサファイアの大きな特徴として、宝石に加熱処理が行われていないことも挙げられます。宝石は加熱処理をすることで、その透明度を高め、色ムラも抑えることができます。
ですが、ミャンマー産サファイアについては基本的に加熱処理されておらず、ものによってはわずかにくすんだような色味のものも見られます。
サファイアの効果
以上のように、サファイアには産地によっても様々な種類が存在します。では、サファイアを身に着けることにはどのような効果があるのでしょうか?
仕事運・勉強運に効果あり
ビジネスシーンや勉強中、何か人生に関わる大きな選択をしようとしている時、サファイアはその人の思考を研ぎ澄ませてくれます。深い青色がその人に感の鋭さ、冷静な思考力を授けてくれる、という効果があるのがその理由で、仕事運や勉強運に効果が高いです。
さらに青色は、スピリチュアル的に人を癒し、リラックスさせてくれる色としても知られています。毎日努力し続けていると時には疲れを感じることもあると思います。
その疲れた精神を癒すためにも、サファイアは非常に効果が高い石とされています。
サファイアは対人運も高める効果が
サファイアの効果は仕事や勉強面だけで発揮されるものではありません。サファイアの石言葉のひとつに「慈愛」がありますが、その言葉の意味どおり、身に着ける人に優しさや慈悲の心を授ける効果もあるとされています。
冷静な判断に加え、人に対する気配り、優しさも発揮できるようになることもサファイアの持つ大きなエネルギーですね。人に優しくなれる、ということは優しくした相手からは自分を好意的に受け入れてもらったり、自分、そして周囲の人々の運気を上げることにも繋がります。
対人運アップという面で見ても、サファイアはとても効果的な石であることがわかります。
サファイアには浮気防止の効果も?
実は恋愛運で見ても効果が高いサファイア。特に浮気防止に効果があることでも知られています。
青色、というのは透き通っている、奥まで見通すことができる、という効果が高いとされている色です。強い青色を持つサファイアは、身に着けることで人の邪心を見通すこともできるとされています。
なかには浮気をしている人がサファイアを身に着けると、持っているサファイアの色が曇ってしまうという逸話もあるほど。
その逸話は世界各国で浸透しており、サファイアが一般層にも浸透すると同時に、恋人へのプレゼントとしてあえてサファイアを贈るカップルも増えました。
まとめ
美しい青色を持つサファイアは、その美しさで多くの方を見通してきました。美しさだけでなく、仕事運、対人運にも効果が高いとされているサファイア。
ジュエリーをファッションとして楽しむことはもちろん大切です。ですが、そこに込められた意味についても知ることで、ジュエリーを身に着けることがさらに楽しくなりますね。