K18刻印の本物と偽物の見分け方を徹底解説

貴金属の刻印とは?

貴金属の刻印というのは、その貴金属の品位証明のために設けられたものです。貴金属の査定のときに刻印を見られることは多いですよね。

この刻印というのは、1300年代にエドワード一世が定めたものであり、古くから品位証明のために使われてきたものです。日本でも1929年から刻印が取り入れられてきたのですが、現在の刻印は千分率で表されているのに対し、日本は今でもK18のような表示をすることがあります。

K18の金属表記

貴金属の刻印を見ていると、何を意味しているのか分からない数字が並んでいると思いませんか?K18の刻印の種類やその意味について紹介していきます。

K18 750

この表記は、18金で金が75%含まれているということを意味しています。残りは銀や銅が配合されています。

K18でも金属アレルギーが出るというかたもいますよね。75%以外の物質にアレルギー反応が起きている可能性があります。

しかし、75%金が含まれているということは高級な貴金属ですよね。ちなみに「K18 750」は一般的な表記です。

18KT/18KP

18KTや18KP表示のものは、あまり見ないので偽物?と思う人もいるかもしれませんが、海外で使われている正式な表記です。

KTは「カラット」を意味しています。KPもKは「カラット」PはPlumbで「完全なる」という意味を示す言葉になります。18KTや18KPの表示は本物であることを示しています。

18K

こちらは「あとK」と呼ばれる刻印です。18の後ろにKがついているので「あとK」ですね。

あとK表示は、ヨーロッパやハワイなど世界的にも使われていますが、海外製の貴金属であとKのものには注意が必要です。

また、国産のものでも年代が古いものには注意してください。製造技術の問題で18Kを満たしていないのに表記されている可能性があります。必ずしも18Kであるという信頼度が下がってしまう刻印です。

K18GP/K18GF

では、K18GPやK18GFも高級な貴金属の表示は何を表しているのでしょうか?実は、これらはメッキ品のことを意味しています。

K18GPは、「Gold Plated」を意味しています。いわゆる金メッキですね。K18GFは「Gold Filled」を意味しており、金貼りということになります。

金メッキの商品は、簡単なことで傷がついてしまうので、あまり長持ちは期待できません。

合金であるということなので、金属アレルギーの人が付けるとアレルギー反応が起こる可能性があります。また、メッキ品は査定の際に値段がつかない場合もあるので注意が必要です。

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どんなものが偽物?

K18と表記されている物でも、中には偽物な場合があるようです。本物と並べられないと、分からないこともありますが偽物の特徴を理解しておきたいですね。

実際の金種と刻印が違う

実際に使われている金種と、刻印の表示が違うものは偽物です。例えば、K18と表示されながらも、実際には12金で製造されていたりするものもあるようです。

見た目には分からないだろうと刻印よりも低い金を使っているものは偽物です。ただ、日本は規定が厳しいので、国内で偽物はあまり出回っていないと言われています。

しかし、海外製品には偽物が紛れている可能性があるので、旅行の際の買い物には注意しましょう。

メッキ加工でだます

メッキ加工なら、K18GPやK18GFの表示があります。もしくは、何も刻印されていないことが多いでしょう。K18GPやK18GFの表示の意味を知らないと、騙されてしまうこともあります。

見た目はキラキラしていて綺麗ですが、メッキ加工しただけのものです。見た目にだまされて本物と思い込む人は多いと言われていますね。

金を混合させている

金やメッキなどを混合させて作った貴金属もあります。これは、金に近い比重の素材をメッキ加工にしたものです。さらに刻印もされています。

プロでも見破るのが難しいこともあり、悪意があって作られた貴金属である可能性が高いとされていますので注意して下さい。

偽物の見分け方

貴金属が本物か偽物かを見極めるのは一般的には難しいですが、偽物ではない貴金属を購入するためにも、チェックすべきポイントを知っておきましょう!

正しい刻印

貴金属をチェックするときに刻印を見ましょう。刻印に「K18」などのように正しい表記がされていれば本物である可能性が高いと言えます。

K18の横や上に日本の旗が刻印(ホールマーク)されていることがありますが、この刻印があればより本物であるという信頼度があがります。

磁石を近づける

金は磁石にはくっつかないので、磁石を近づけて判別する方法があります。金色で磁石にくっつくものはメッキの可能性が高いでしょう。

ただ、銀などの金属も磁石に反応しない場合がありますので、磁石だけの判断は危険です。一般家庭にあるもので簡単に確認できるという点で、試してみるのは良いでしょう。

比重を知っておく

貴金属を見極めるときに比重値というものを使う場合があります。プロの人なら比重計を使用して比重値を測り本物か偽物かを見ることもあるでしょう。

プラチナの偽物であるタングステンはプラチナと同じ比重値が出てしまうと言われていますが、それでも比重値を知っておくと偽物を見極める引き出しを増やすことができますよ。

そのため、購入のときに不安がある場合は「比重値について教えてください。」と問い合わせをしましょう。比重値までは確認されないと油断している業者もいるでしょう。

K18の刻印がなくても偽物とは限らない

K18の刻印がないと必ずしも偽物とは限りません。ただし、お店によっては刻印のないものは買取が出来なかったり、実際の金種より買取価格が低くなってしまう場合もあります。

磁石を使ったり、比重を調べる、手で持ったときに熱が伝わってくるのかなども判断材料に入れてくださいね。

まとめ

貴金属は高価ですので、偽物を購入しないようにしたいですよね。ただ、何も知らないままですとK18の刻印の意味などが分からずに騙されてしまう人もいます。

プラチナの場合も刻印は同じで、確認すると「Pt950」などのような刻印があります。これは「プラチナ95%」を意味しています。

貴金属で本物を見極めるのは難しい場合も多いですが、色んな判断材料を元に偽物を購入してしまうことが無いようにして下さいね。

 
 
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