大切にしているペンダントだとしても、何かの拍子に壊してしまった、という方は多いかもしれません。また、長年使ってきたことでサビやくすみが出たり、パーツが欠けてしまったり。
実はもう使えないと思っているペンダントも、修理することは可能です。
壊れてしまったペンダントの修理は出来る?
大切なペンダントをうっかり壊してしまったら、アクセサリー専門の修理業者に出して、綺麗に修理してもらいましょう。実はアクセサリーの修理には根強い人気があり、高価で大切なアクセサリーは壊れたら修理に出す方がほとんどです。
チェーンが切れたり、劣化してしまったとしても修理に出せば新品同様のアクセサリーに戻すことができます。万が一お手持ちの大切なペンダントを壊してしまったら、そのまましまわずにぜひ修理を依頼してみてくださいね。
ペンダント修理の種類
「ペンダントが壊れる」と言っても、壊れ方にはいくつかの種類があります。その壊れ方によって、修理方法にも様々なパターンがあるので、まずはペンダントの修理方法の種類からご覧ください。
中には明らかな破損を修理する方法だけでなく、メンテナンスにもぴったりな修理方法もあります。ぜひそれらの修理方法についても検討してみてくださいね。
ペンダントトップの石取れや緩みの修理
特に宝石や天然石があしらわれたペンダントの場合、ペンダントトップの石が接着剤や金属パーツの劣化などで取れてしまう場合もあります。この場合、自分で接着剤を付けるだけではまた取れてしまったり、ペンダントの質の低下に繋がる可能性もあります。
ですが、修理をすることで適切な薬剤などを使用したり、ペンダントトップの金属パーツの緩みも調整してもらえます。
長年ペンダントを身に付け続けていると、どうしても緩みや歪みが出てきてしまいます。それらを元に戻し、壊れにくく、しかも新品同様の美しさを取り戻すことができます。
石が取れた場合は比較的短時間、格安で修理を承ってくれるところも多いので、ぜひ依頼してみてくださいね。
バチカンの修理
バチカンは、ペンダントトップとチェーンを繋げるためのパーツのことです。このバチカンが破損したり、ペンダントトップから外れてしまったら、おしゃれで美しいペンダントを身に付けることができません。
その場合は、バチカン部分を修理に出すのがおすすめです。修理に出すことで、しっかりと固定し、壊れにくく綺麗なペンダントに戻してもらえます。
継ぎ目部分もわかりにくく、また、破損状況によっては新しいバチカンパーツに交換してもらえる場合もあります。そうなれば、美しく、新品同様で壊れにくいペンダントに生まれ変わらせられますね。
変形
熱や力が加わることで、ペンダントのパーツなどが変形してしまう場合もあります。特に繊細で複雑な形のものほど変形に弱く、自分で元に戻そうにも、新品同様の美しい形に戻すのはとても難しいです。
その上、一度変形してしまうと、素材の耐久性が低くなり、さらに変形しやすくなってしまいます。ですので、変形してしまったらアクセサリー専門の修理業者に出しましょう。
そうすることで、新品の時と寸分違わない美しい形に戻してもらえます。アクセサリーの耐久性を考えた上でも、修理はプロに任せるのがもっとも美しく仕上がります。
もし変形がひどい場合は、できる限り変形前がどのような形だったかわかる写真などを用意しておくと良いでしょう。
モチーフが折れてしまった
例えば植物モチーフやフラワーモチーフなど、複雑な形のペンダントも多く存在します。ですが、複雑で繊細なモチーフは、変形と同時に折れてしまう可能性もあります。
その場合も、自分で修理してしまうのではなくプロに修理してもらった方が継ぎ目もなく、美しいアクセサリーに元どおり。万が一折れてしまったら、折れてしまったパーツも一緒に揃えて持っていきましょう。
無くしてしまうと、新たにパーツとなる材料を用意したり、修理不可能になる可能性もあります。材料を新たに追加する分、修理代が余計に掛かってしまう場合もあるので、できるだけ揃えておくことをオススメします。
磨きで新品仕上げに
そしてペンダントを修理に出すのであれば、必ず磨きも依頼することをオススメします。アクセサリー、特にジュエリーや金属は日常的に身に付けているだけで少しずつ、目には見えない小さなキズが付いていきます。
そのキズがだんだん広がって破損の原因になったり、汚れなどが付着してくすんでしまう原因にもなります。それらのくすみを防ぐため、磨きを加えることで、新品の時と遜色ない素材そのものの輝きを取り戻すことができます。
特にアクセサリーは大切に身に付けていたとしてもキズや劣化はどうしても出てきてしまいます。そうならないよう、磨きを加えて美しく生まれ変わらせましょう。
磨きは市販で自分でできるものも販売されていますが、複雑な形のペンダントは自分で細部まで磨くことが非常に難しいので、プロに依頼するのもおすすめです。磨きに関しては、特に破損や変形がなくても定期的に行ってメンテナンスをするのも良いですね。
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修理が断られてしまう可能性があるもの
ただ、その一方で修理が断られてしまう可能性があるものも存在します。破損の程度が酷かったり、元の状態に戻せるほど無事なパーツが残っていない場合は修理不可な場合もあります。
これらに当てはまる場合は、修理ではなくリフォームなど、他の方法でペンダントを生まれ変わらせるのも素敵です。ここで、修理が不可能な可能性が高いペンダントのパターンについていくつかご紹介していきます。
壊れたパーツの一部がない
ペンダントトップのバチカンやパーツのほんの一部が欠けてしまった場合は、修理可能な場合が多いです。ですが、ペンダントの大部分が欠けて壊れた上、その壊れたパーツが存在しない場合は修理が難しい可能性もあります。
何故なら、複雑なパーツを新たに作るにはそれなりの技術や材料費、手間が掛かるからです。ですので高い技術を持った方しか修理を依頼できなかったり、市販品を購入するより修理代金が掛かってしまう場合も。
そうならないよう、まず壊れてしまったらパーツは必ず保管しておくことが大切です。
ひどく破損している場合
仮にパーツが全て揃っていたとしても、ペンダントの破損がひどい場合は修理不可な可能性があります。例えば、大きなキズがついており金属の部分だけでなく、宝石までキズがついているなど。
特に金属についてはキズがついても磨きなどで元に戻すことは可能す。ですが、宝石や天然石の場合は金属のように目立つキズがついてしまったら元に戻すことはできません。
これは石だけでなく、布や木材を使ったパーツについても共通しています。仮に身に付けられる状態にできたとしても、持っていた当初と寸分違わない状態に戻すことは非常に困難だと言えます。
それでも大切なペンダントなので身に付け続けたい、というのであれば、デザインを変えてリフォームするのも選択肢のひとつです。
デザインが分からないもの
パーツが破損してバラバラになってしまったものをはじめ、破損状況によっては元のデザインがわからないものもあります。キズや錆、変形などでデザインがわからなくなる場合も。
それらの場合も、仮に写真などで元のデザインがわかれば修理可能な場合もあります。ですが、もし写真も用意できず、明確なデザインがわからない場合は、修復のしようがない可能性もあります。
ですので、大切なアクセサリーがある場合は、今の綺麗なうちに写真に残しておくのも良いでしょう。
修理が出来ないものはリフォームを!
以上のように、修理ができないペンダントも存在することがわかりました。ですが、修理ができなくなったらもう破棄するしかないのかと言うと、決してそんなことはありません。
修理できなくても、まだ残っている金属パーツや石の部分は、先ほどもご紹介したようにリフォームに出すことも可能です。アクセサリーのリフォームとは、手持ちのアクセサリーを加工し直すことで、新たなアクセサリーに生まれ変わらせることができます。
さらに、リフォームの場合はそのデザインについても自分で自由に指定することができるのがその魅力です。元のペンダントのデザインを取り入れたおしゃれなデザインを指定することで、新品同様の美しいアクセサリーが出来上がります。
もし石にキズがついていた場合でも、そのキズを隠せるような形にリフォームすることが可能です。元のデザインがわからないほどの劣化した場合もリフォームなら可能ですね。
さらに、リフォームの最大の特徴が、大切なアクセサリーを別のデザインに変えられるところです。例えば家族から譲り受けたアクセサリーだとしても、何十年も前からのものだとデザインが流行遅れで日常使いは難しいものもあります。
そうなると、大切なものだとしてもしまいっぱなしになってしまいます。ですが、リフォームをしてシンプルで今日常使いしやすいデザインにリフォームすれば、大切なアクセサリーを美しく生まれ変わらせることができます。
修理の流れ
アクセサリーの修理に興味を持っていただけましたか?もし手持ちの大切なペンダントを元の形に戻したいと思ったら、実際に修理に出しましょう。
修理に出すためには、まずアクセサリーの修理が可能な実店舗に来店することとなります。店舗によっては修理依頼が殺到しているところもあるので、事前予約をしておくとスムーズです。
そして実際に修理を担当するスタッフに手持ちのペンダントのスタッフに見せて、具体的な修理内容を伝えましょう。破損部分などを伝えた上で、実際に修理が可能なのかスタッフと相談し、依頼内容について納得したら実際に依頼しましょう。
この際に見積もり金額や納期について伝えてもらうことができます。これらについても納得した上で、実際に修理に出すこととなります。
尚、相談等については無料で承ってくれる修理業者がほとんどなので、安心して相談来店してくださいね。
そして実際に修理が終わり、その旨の連絡が届いたら修理が完了したペンダントを受け取りに行くこととなります。そして実際の仕上がりに納得したら受け取って帰りましょう。
これでペンダントの修理は全て完了です。ここで気になるのが、ペンダントの修理に必要な金額と修理時間です。
ペンダントの修理方法は様々なパターンがあり、簡単な修理内容で1000円程度、手の込んだ修理内容になると5000円を超える場合もあります。
また、シルバーなどを使って新たにパーツを作る場合はその分材料費も必要となります。
実際の見積もり金額は相談の際に見積額を伝えてもらうことができ、その金額を聞いた上で修理を依頼することもできます。
納期についても非常にスピーディで、簡単な修理であれば当日中に完了する場合もあります。また、ある程度時間がかかる修理の場合も、3営業日以内に行ってくれるのがほとんどです。
納期についても確認した上で、後悔のないペンダントの修理を依頼しましょう。
▼ジュエリーの修理について詳しくはこちらをチェック▼
まとめ
今回はペンダントの修理の魅力についてご紹介しました。
大切なペンダントを大切に身に付け続けるためには、修理を依頼することが大切です。また、明らかな破損の修理だけでなく、磨きなどをはじめとしたメンテナンスも行ってくれるので、定期的に修理に出すのも良いですね。
大切なアクセサリーは修理に出すのが当たり前の時代です。
ぜひ手持ちのペンダントを美しいまま身に着けるため、修理に出すことも検討してみてくださいね。