大切な想いの詰まった結婚指輪。リフォームで使いやすい形にデザインして、世界でたった一つのジュエリーにしてみませんか?
愛用したり受け継いだりしてこそ、ジュエリーも輝きます。結婚指輪のリフォームの例やリフォームのメリット、価格まで詳しく紹介いたします。
結婚指輪のリフォームとは?
結婚指輪をリフォームと聞いても、ピンとこない方も多いかもしれません。リフォームで指輪のデザインやサイズを変更して、愛用しやすい形に変えることができます。
婚約指輪や結婚指輪を大事にしまっておいて時折眺めるのもロマンチックですが、普段使いに向かないのはせっかくのジュエリーが少々もったいないですね。
結婚指輪のリフォームで、お好みのデザインに変更したり、今風のデザインに変えて子供さんへの贈り物にすることもできます。以下で詳しく見ていきましょう。
結婚指輪の歴史
まずは結婚指輪の風習がいつから始まり、日本ではいつ普及したのか、結婚指輪の歴史をひもといてみましょう。
婚約指輪は古代ローマ時代から伝わる愛の象徴
婚約指輪を交換する風習が始まったのは、なんと古代ローマの時代からです。当時は約束を果たすことを誓った印として、鉄の輪をお互いにはめる習慣がありました。
これが2世紀になると、金の指輪となり、愛し合う恋人同士がつけるようになりました。
日本で広まったのは高度経済成長期
欧米では19~20世紀に、ダイヤモンドの婚約指輪を贈るのが習わしとなり、一般化しています。
日本で婚約指輪が広まるのはそれからさらに後のことになります。第二次世界大戦も終わり、高度経済成長時代以降のことです。つい最近なのですね。
結納で婚約指輪を贈るのが主流になったのは1960年代で、この頃はダイヤモンドではなくパールの指輪が多数派でした。1970年代にダイヤモンドリングのテレビコマーシャルが流れたことで、ダイヤのリングを婚約指輪にするのが一般的になりました。
結婚指輪は9世紀ローマから
では結婚指輪の風習はいつどこで始まったのでしょうか?結婚指輪の歴史は9世紀のローマにさかのぼることができます。
当時のローマ皇帝ニコラウス一世が、指輪が結婚の証拠になると認めたためです。結婚式では花婿から花嫁に金の指輪を、花嫁から花婿に銀の指輪を交換したと、1027年の記録にも残っています。
その後結婚指輪の交換はヨーロッパで一般的に普及していったと考えられています。
日本では明治時代に普及しはじめた
日本で結婚指輪が普及するようになるのは、開国後、明治時代に入ってからのことです。
キリスト教式の結婚式では結婚指輪の交換が行われており、それを取り入れる形で普及しました。明治時代の終わりには結婚指輪の広告記事が掲載されています。そして大正時代に結婚指輪の習慣が一般化しました。
ダイヤモンドは「永遠の愛のシンボル」
婚約指輪はなぜダイヤモンドが一般的なのでしょうか?それはダイヤモンドが「永遠の愛のシンボル」だからです。
ダイヤモンドは硬く変化しにくい鉱物で、「不屈の精神」「固い絆」「約束」を示すものとされてきました。これは男女を永遠の愛で結びつけるシンボルとしてふさわしいため、長く婚約指輪の宝石として愛されてきたのです。
15世紀頃に、ハプスブルク家のマキシミリアン大帝とブルゴーニュ公国シャルル勇胆公の娘マリアの婚約で贈られたダイヤモンドの指輪が史実では最初といわれています。
薬指にはめる理由
古代エジプトでは左手の薬指には心臓につながる血管が通っていると考えられていたため、婚約指輪は左手の薬指にはめる習慣になったとされています。
古代ローマのほうでも同じ理由で、左手の薬指に婚約指輪をはめる風習がありました。また、エジプトの象形文字で結婚は円の形で示されていました。指輪の円の形は、永遠に途切れないことを意味しています。
結婚指輪をリフォームする理由
婚約指輪や結婚指輪をそのまま大事に取っておきたい方も多いかもしれませんが、リフォームして愛用し続けるのも素晴らしいことです。結婚指輪をリフォームする代表的な理由を見ていきます。
ダイヤの立て爪が引っかかって使いづらい
婚約指輪によくあるタイプが、立て爪でダイヤモンドを留めているもの。ダイヤモンドらしい輝きが出て人気のある形ではあるのですが、日常生活で愛用する上ではダイヤやその立て爪が物に引っかかって使いづらいのがデメリットでしょう。
ダイヤモンドの大きさや輝きはそのままに、リフォームして使いやすい形のアイテムにするというのも一つの方法です。
昔のデザインが古く見えてしまう
数十年前に交換した結婚指輪や、親から受け継いだ結婚指輪。明らかに昔の流行のデザインで古く見えてしまい、日常では使いづらいというのもリフォームする大きな理由です。
指輪のリフォームで、ジュエリーは同じものを利用して、古枠のデザインをチェンジすることができます。今どきのデザインに変われば愛用しやすくなり、思い出の結婚指輪をこれからも使い続けることができます。
サイズが合わなくなってしまった
結婚指輪を長年愛用していると、サイズが合わなくなってしまうこともよくあります。きつい、あるいはゆるい指輪では、はめたまま日常生活を送るのは困難ですね。指輪のリフォームでサイズ変更を行うことが可能です。
次の世代に引き継ぎたい
高価で思い入れのある結婚指輪を子供に受け継いでほしい、という方にもリフォームがおすすめできます。
同じ指輪を受け継ぐ場合、子供やお嫁さん・お婿さんとはサイズが異なっていたり、デザインが一世代前のもので古かったりするのがネックでしょう。
上記で見てきたケースと同様、指輪のリフォームでサイズを変えたり、デザインを今風のものに変更したりすれば、次の世代にも受け継げる指輪となります。
デイリー使いできるものにしたい
指輪のリフォームで、指輪以外のアイテムに生まれ変わらせることもできます。ペンダントやブローチなど、デイリー使いしやすいアイテムにリフォームする方もいらっしゃいます。
思い出深い結婚指輪だからこそ、日頃から身に着けやすい形にして愛用し続けるのもいいものです。
結婚指輪のリフォームアイディア集
それでは、具体的に結婚指輪をリフォームする際のアイディアを紹介します。用途が限られるかのように思われた結婚指輪も、実はアイディア次第で幅広く使えます。
これらは代表的なほんの一例ではありますが、長く愛用できるアイテムにリフォームする参考にしていただけたら幸いです。
引っかかりのある立て爪指輪をリフォーム
婚約指輪の定番のデザインで、立て爪でダイヤモンドを固定しているタイプのものがあります。いかにも婚約指輪という形ですし、デイリーに使うには引っかかって使いづらいのが難点ですね。
引っかかりのある立て爪の指輪を、埋め込み型の指輪にリフォームすることができます。希望するデザインや宝石の状態にもよりますが、大きく削らなくても立て爪から使いやすい形の指輪にリフォームすることも可能です。
立て爪の婚約指輪のリフォーム例は多く、個性的でモダンなデザインにしたり、小さなダイヤが複数入っている指輪にしたりといった例もあります。
結婚指輪のダイヤをネックレスにリフォーム
ダイヤモンドの結婚指輪は、指輪以外のものにリフォームするのもおすすめです。例えば結婚指輪のダイヤモンドを一粒ダイヤのネックレスに。形を変えても輝きが続きます。
指輪の古枠の金属部分は下取りに出してリフォーム費用に充てることもできますし、こちらもリフォームしてペンダントトップにするというリメイク方法もあります。
指輪は普段つけない、ネックレスやペンダントなら身に着けやすい、という方にはこれらのリフォーム方法も一つの手でしょう。
太めの結婚指輪を細めのデザイン指輪にリフォーム
太めのゴージャスな指輪は、一昔前なら高級感がありましたが、現在は少し時代がかっていて使いづらいという方も多いでしょう。
太めの結婚指輪を細めのデザインにリフォームすれば現代風になり、日常で身に着けやすいアイテムになります。シンプルに細いデザインから、彫りの入ったもの、少し個性的な凝ったデザインまで。お好みの形にリフォームできます。
デイリー使いできるファッションリングにリフォーム
高級感ある結婚指輪は、嬉しい贈り物ではあったかもしれませんが、デイリー使いするには豪華すぎて使いづらいというのは難点ですね。ファッションリングにリフォームして、日常使いしやすくするのも一つの方法です。
宝石のあしらい方やリング部分の太さ、デザインなどを、いかにもといった形の結婚指輪から、カジュアルな形に。指が細く見えるカーブのデザインにしたり、シンプルながら個性的なデザインにしたりとさまざまな方法があります。
プレゼントする娘に似合うデザインにリフォーム
結婚指輪を娘さんの成人祝いや婚約指輪に、という例も多数あります。そのまま受け継いでもらうにはデザインが古かったり、サイズが違っていたりすることが多いものです。
娘さんの好みを聞きながら、モダンなデザインにリフォーム。ダイヤモンドの輝きとともにご夫婦の思い出や絆も受け継がれていくのは素敵なことですね。
カーブの入ったデザインや、メレダイヤの入った指輪は今風で、元の指輪の状態にもよりますが、立て爪のダイヤモンド指輪からリフォームすることも可能です。
サイズや変形直しなど貴金属のお直しも可能
指の太さによるサイズが変わってしまった、使っていて変形してしまったなど、貴金属のお直しもリフォームで可能です。
大幅にデザインは変えたくないけれど、サイズを変更したり不具合を調整したりはしてみたいという方も、一度相談してみてください。
▼指輪のリフォーム・リメイクについてはこちらもチェック▼
指輪のリフォーム・リメイク|形見や思い出のジュエリーはどんなものに生まれ変わる?
結婚指輪をリフォームするメリット
それだけで思い出深い結婚指輪、リフォームでわざわざ形を変えるなんて、と思われる方も多いかもしれません。ですがリフォームには以下のようなメリットもあります。
想いが詰まったひとつだけのジュエリーを作れる
想いが詰まった結婚指輪を、宝石の輝きはそのままに、お好みのデザインへ世界でひとつだけのジュエリーに生まれ変わらせることができます。
思い入れが深いだけでなく、使いやすく好みのアイテムに変われば、さらに愛着も湧いてくるでしょう。
大切な思いを紡ぐことができる
親夫婦の婚約指輪や結婚指輪を、子供やお嫁さん、お婿さんが使う婚約指輪・結婚指輪に。リフォームして今風のデザインにして受け継いでいくことで、大切な想いを紡ぐことができます。
ジュエリーボックスに眠らせたままでは宝石の輝きももったいないもの。次の世代の方々に愛用してもらって、ジュエリーとともに思い出も受け継いでもらうことができます。
費用を抑えてジュエリーを作れる
婚約指輪や結婚指輪をジュエリーリフォームすることで、新しく指輪を作るよりも費用を抑えてジュエリーを作ることができます。
ダイヤモンドなどの宝石は元のものを使用することで材料費を抑えることができますし、金属部分は下取りに出してその代金でリフォーム代を相殺できる場合があります。
リフォームで同じ宝石を使用しながら新品同様のクオリティと今風のデザインに生まれ変わるのなら、新しい指輪を買うよりもメリットが大きいですね。
結婚指輪のリフォームの流れや価格
実際に結婚指輪をリフォームする際の流れや価格を確認しましょう。複雑な手続きは必要ありません。
申し込みの流れ
まずは相談、見積もりを無料で行っております。ご来店いただいて実際にジュエリーを見せていただいた上で、お客様のご希望をお聞きしながら見積もりをし、リフォームを行います。
遠方でご来店いただけない方でも、平日の10:30〜19:00にお電話でのお問い合わせを承っております。
郵送でジュエリーを送っていただいた上で見積もりをし、納得いただけましたら修理・リフォームを行うことも可能です。
価格
結婚指輪のリフォームは、その指輪の状態にもよりますが、セミオーダーで70,000円からのご予算でお作りすることができます。セミオーダーはデザインのパターンが決まっているもので、約3週間の短納期での納品が可能です。
セミオーダーの場合は指輪の古枠を下取りすることでその代金とリフォーム代金を相殺し、よりリーズナブルな価格でご提供できます。
フルオーダーやオーダーメイドの場合も、当店は自社一貫製作を行っているため、セミオーダーとほとんど変わらないリーズナブルな価格で提供しております。納期は約4週間~6週間でお渡しが可能です。
▼その他アイテムのリフォーム・リメイクはこちら▼
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ネックレスのリフォーム・リメイク|婚約指輪や古いジュエリーが生まれ変わる!
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まとめ
思い出深いものの普段使いには向かない婚約指輪や結婚指輪も、リフォームすることで使いやすくなったり、次の世代に受け継がれやすくなったりといったメリットがあります。
新しい指輪を作るよりもずっとリーズナブル。しまったままの結婚指輪をリフォームで有効に生まれ変わらせてみてはいかがでしょうか。