誰もが思う『ダイヤモンド』といえば
まばゆい煌めきと圧倒的な存在感。
希少価値があり⾼価なもの。
⽇本では1970年代にデ・ビアス社が
ダイヤモンドの婚約指輪を贈るという習慣を
⾒事に流⾏らせ、定着しました。
ダイヤモンドは今でこそ、宝⽯の王座に君臨し
市場で圧倒的シェアを占めていますが
宝⽯の歴史の中でダイヤモンドが今のような⽴場になったのは
ほんの百数⼗年のことです。
なぜなら、ダイヤモンドは原⽯のままではあまり光りません。
⾊や模様の美しい
ルビー、エメラルド、サファイア、めのうなどの⽅が
昔はずっと宝⽯の中でも優位でした。
それが、研磨技術の向上で世界⼀硬い物質である
ダイヤモンドを研磨する⽅法を⽣み出し、
ダイヤモンドの輝きを最⼤限に発揮させる
『ラウンド・ブリリアント・カット』が発明されました。
ダイヤモンドを研磨できるのは
同じ硬さのダイヤモンドの粉以外ありません。
ダイヤモンドの結晶の中にはより硬い⽅向と
より軟らかい⽅向があります。
ダイヤモンドの粉を使って軟らかい⽅向から研磨すれば
ダイヤモンドも研磨することが可能です。
もし、ダイヤモンドの結晶のなかで硬さがどの⽅向も
同じであればダイヤモンドの粉を使っても研磨できません。
ラウンド・ブリリアント・カットとは
ダイヤモンドの輝きを最⼤限に発揮させるカットのこと。
58⾯、もしくは57⾯の三⾓形または
洋凧形のカット(ファセット)でできている。
上部(クラウン)33⾯、下部(パビリオン)25⾯。
58⾯か57⾯の違いはキューレットの有無です。
キューレットとは下部(パビリオン)尖端にあるファセット。
ダイヤモンドの破損防⽌と、
反射している光の漏れを抑えるためにカットされている。
ダイヤモンドの4C(よんしー)
4C(よんしー)とはダイヤモンドの
カラット carat(重量)
カラーcolour(⾊)
カット cut(形)
クラリティ clarity(透明度)
の4つのCの頭⽂字をとって、4C(よんしー)といいます。
ダイヤモンドの価値を⽰す国際的な判断基準です。
ひとつずつ紹介していきます。
カラット carat (重量)
1カラットの重さは0.200グラム。
1グラムは5カラットです。
]ダイヤモンドのほかに、宝⽯の⽯の重さは
このカラットを使⽤されており、表記は『ct』
カラー colour (⾊)
ダイヤモンドは無⾊透明に近いほど、希少性が⾼くなります。
ダイヤモンドのカラーはGIA(⽶国宝⽯学会)が開発した
D〜Zのカラーグレーディングが世界でもっとも幅広く使われており、
業界基準ともなっています。
《ダイヤモンド カラー グレーディング》
D〜F 無⾊
G〜J ほぼ無⾊
K〜M かすかな⻩⾊
N〜R ⾮常に薄い⻩⾊
S〜Z 薄い⻩⾊
とされており、
婚約指輪、結婚指輪のダイヤモンドには
I以上のカラーを使うことがほとんどです。
カット cut (形)
カットはダイヤモンドの美しさに⼈が唯⼀関われる要素です。
標準的なラウンド・ブリリアント・カットはGIAの
カットグレーディングシステムにより、
エクセレント、ベリーグッド、グッド、フェアー、プアー
の5段階にわけ、評価することができます。
カットグレードは⼀つ⼀つのカット⾯などの形の良さで 決まるのではなく、
総合的な外観や品質を科学的に割り出しています。
クラリティ clarity (透明度)
ダイヤモンドの内部特徴(インクルージョン)と
外部特徴(ブレミッシュ)を11段階で分けています。
内部特徴、外部特徴が多いほどダイヤモンドの透明度は下がり
輝きを損ないます。
内部特徴はインクルージョンの⼤きさ、数、位置などを10倍率拡⼤
という条件で揃えて判断します。
外部特徴はカット傷の有無などで判断します。
《クラリティ グレーディング》
FL(ふろーれす) ⽯の内外ともに無⽋点
IF(あいえふ) 内部無⽋点
VVS1(ぶいぶいえすわん)/VVS2(ぶいぶいえすつー)
10倍拡⼤で発⾒困難な包有物がある
VS1(ぶいえすわん)/VS2(ぶいえすつー)
10倍拡⼤で発⾒がやや困難な包有物がある
SI1(えすあいわん)/SI2(えすあいつー)
10倍拡⼤で発⾒が容易であるが⾁眼では困難な包有物がある
I1(あいわん)/I2(あいつー)/I3(あいすりー)
⾁眼で容易に発⾒できる包有物がある
以上、ダイヤモンドの基礎知識である4Cについて
ご紹介させていただきました。
ダイヤモンドには4Cでは語りきれない美しさやストーリーがあります。
必ずしも、最⾼グレードがすべての⼈にとっての
『いいもの』ではなく、
持つ⼈の思い⼊れや、気に⼊った形、出会いなどにより様々です。
4Cはその⽬安の⼀つにしていただければと思います。
内包物が⼊ってる=悪いもの。
ではなく内包物の⼤きさや位置、形もそれぞれ違います。
それが個性として、唯⼀無⼆のダイヤモンドとして気に⼊ることがあれば
持つ⽅にとっての『最⾼のダイヤモンド』になります。
4Cの基準がすべてだと思わず、
ダイヤモンドを選ぶ際はそのような楽しみ⽅もある。
と思っていただけるとジュエリー選びがもっと楽しくなると思います。
リッツグランデでは、 お客様の
ご希望の4C(カラット carat、カラーcolor、カット cut、クラリティ clarity)
のダイヤモンドをお取り寄せすることも可能です。
指輪やネックレスの⼀部外れて失くしてしまった
⼩さなダイヤモンド(メレダイヤ)なども
ご⽤意し、再度⽯留めすることもできます。
お⾒積もり、ご相談は何度でも無料です。
お電話、メールでのお問い合わせも承っておりますので
お気軽にお問い合わせく ださい。