世界5⼤ジュエラーとは別で、 パリのヴァンドーム広場にブティックを構える⽼舗⾼級ジュエラー5社を『グラン・サンク』と呼びます。
パリのヴァンドーム広場は、観光地として有名ですが そこには数々のハイブランドが並んでいます。
それぞれのブランドごとの、歴史、コンセプト、コレクションへの想いを知ることで 今まで知らなかったブランドの魅⼒に気づき新たなお気に⼊りのブランドを発⾒し、ジュエリーを楽しんでいただけたらと思います。
4世紀にわたる最古のジュエラー『メレリオ・ディ・メレー』
1613年創業
グラン・サンクの中でも⽼舗中の⽼舗でありながら現在でも唯⼀、家族経営を貫いています。
顧客はマリー・アントワネット王妃をはじめとし、 歴代のフランス王家の御⽤達ジュエラーとして愛されています。
それを証明する顧客台帳、発注の記録、デザイン画などは 本店地下に今でも⼤切に保管されているそうです。
メレリオカット
2005年、宝⽯の新しいカットを考案。
そのフォルムは⾃然界でもっとも美しいとされる『エッグシェイプ』
⾃らの名を付け、ユニークで完璧なフォルムとしてダイヤモンドの輝きを最⼤限引き出すといわれています。
メレリオのブライダルコレクション
メレリオは特に⼈⽣の⼤切な瞬間となるブライダルのための ティアラやリングなどを⼿がけてきたそう。
メゾンに残るブライダルジュエリーのデザイン画や作品をヒントに 特別なジュエリーを⽣み出し、愛を讃える。メレリオのスタイル。
コレクション アネル
メレリオのブライダルジュエリーのなかでも、 他のジュエラーでは⾒かけない⾔葉を刻んだリング。
1234年、フランス国王ルイ9世が始めたとされる結婚指輪の習慣。
ルイ9世は⾃分と王妃のリングに同じ⾔葉を刻んだそう。
【Hors cest Angel point’ ay d’ amour】
『この指輪の外に愛はない』という愛の誓いのメッセージです。
この物語に⼼を動かされたメレリオは1895年 ⾃⾝の結婚指輪に同じ⾔葉をデザインしました。
シンプルなデザインに込められた想いは ⼆⼈の信頼の絆を結ぶ。メレリオの意思がみえます。
ナポレオン御⽤達ジュエラー『CHAUMET(ショーメ)』
1780年創業
創業者であるニトが、 ナポレオンから王妃となるジョゼフィーヌのために依頼されたティアラを ジョゼフィーヌが⼤変気に⼊り、そこからジョゼフィーヌ御⽤達のジュエラ ーともなりました。
世界の皇室、王室にもティアラを献上しているメゾンとして有名です。
ジョゼフィーヌ コレクション
ジョゼフィーヌは権⼒と⼥性らしさの象徴をティアラに込め、 古代的なティアラではなく、宝⽯の散りばめられたきらびやかでエレガントな新しいティアラのかたちを創り出しました。
ジョゼフィーヌ コレクションでは、メゾンの魂ともいえる 彼⼥の感性を反映させ、ジョゼフィーヌが愛したティアラを リングでも楽しめるコレクションとして展開しています。
グラン・サンク随⼀のカラーストーンジュエラー『モーブッサン』
1827創業
1925年のパリ万博でゴールドメダルを受賞したことから その名を世界に広めていますが 200年の歴史の中で、いつの時代においても世相を読み取り ⾰新的なデザインでファンを獲得し続けているモーブッサン。
グラン・サンクでありながら、リーズナブルな価格設定であることも魅⼒の ひとつです。
モーブッサンのコレクション
⼤振りなカラーストーン(⾊⽯)を⼤胆に使⽤したジュエリーも有名ですが ダイヤモンドを使ったメゾンの代表的なジュエリーをご紹介します。
チャンス・オブ・ラブ
『ダイヤモンドを受け取ること、
それは輝きと純粋さを受け取ること
クローバーを受け取ること
それはチャンスとハーモニーを受け取ること
ダイヤモンドが散りばめられたクローバーを受け取ることは、
チャンスと愛の約束を受け取ること
だから、チャンス・オブ・ラブは、全ての⼥性の欲望の叫び』
とモーブッサンでは紹介しています。
⼥性にはグッと響く⾔葉ですよね。
160年にわたる⾃由な創造『ブシュロン』
1858年創業
創業者フレデリック・ブシュロンは繊維商の息⼦で ⾼級な⽣地や素材に囲まれて成⻑したことが、 彼の作品の繊細さを持つ創造性や精神を育てたといわれています。
ヴァンドーム広場にジュエラーとして初めてブティックを構えたのはブシュ ロンです。1893年のことでした。
夜明けから⼣暮れまでの⻑い時間、 宝⽯を美しく照らす⾃然光が降り注ぐ26番地の邸宅を選んだのだとか。
ブシュロンのコレクション
キャトル
メゾンを代表するコレクション。
2004年の発表以来、4つのモチーフをもとに 豊富なバリエーションで展開している。 強い個性を発揮するそれぞれのバリエーションには パリの街へのオマージュとして建築的な要素も表現されているそう。
ブライダルコレクション ピヴォワンヌ
ブシュロンのブライダルコレクションのなかでも ひときわ、⽬を引くのがこちらのコレクション。
シャクヤクをモチーフにしていて花びらが中央のダイヤモンドを包むようです。
現代的でありながらも、時間的経験値と伝統が融合された背景と奥ゆかしさを感じられずにはいられない作品です。
⽩のシャクヤクの花⾔葉が『幸せな結婚』というのもなんとも⾔えません。
愛の物語から⽣まれたメゾン『ヴァン クリーフ&アーペル』
1906年創業
1895年、宝⽯商の⽗を持つエステル・アーペルと ダイヤモンド商かつ宝⽯職⼈の息⼦として⽣まれた アルフレッド・ヴァン クリーフの結婚から始まりました。
グラン・サンクのなかで唯⼀、世界5⼤ジュエラーにも⼊っています。
職⼈の⼿で⼀つずつはめ込んでいった無数の宝⽯の美しさは息を飲むほどです。
ヴァン クリーフ&アーペルのコレクション
ヴァンクリーフといえば、クローバーのかたちをした アルバンブラ コレクションを想像される⽅が多いと思いますが、 今回はアルバンブラ コレクション以外のメゾンの代表作をご紹介します。
ミステリーセット
メゾンの技術の全てを凝縮した作品です。
1933年に特許を取得。
19世紀ローマのマイクロモザイクに着想を得たもので、 ジュエリーの表⾯全体が宝⽯で完全に覆われています。
サイズを合わせてカットされた宝⽯をゴールドのレールにはめ込んでいき、 ⼀つの⽯をカットするのに3〜5時間かかるため ⼀作品を完成させるのには数百時間を要すそう。
⾦属部分を完全に覆ってしまうことで、宝⽯の美しさをより引き⽴たせる作 品です。
ミノディエール
シャルル・アーペルの発想により作られた作品。
アメリカ⼈の友⼈が⾦属製の箱にジュエリーや化粧品を放り込む姿を⾒て
社交界の⼥性はもっとエレガントなケースを持つべきだ。
と考えたことがはじまり。
当時、⾼い⼈気を得ていたヴァニティケースをもとに より⾼級な素材を使ったソワレ⽤ヴァニティケースを考案。
⼝紅、パウダーケース、ダンスカード、鏡、引き込み式の時計…など
観劇や、パーティー、ディナーで必要な必需品をすべて収納できる。
まとめ
以上、パリ5⼤ジュエラー、グラン・サンクでした。
いかがでしたでしょうか、
ここでは書ききれないメゾンごとの歴史や魅⼒、作品がまだまだあります。
知るほどメゾンごとの技術や作品に圧巻されます。
気になったメゾンがありましたらぜひ、チェックしてみてください。
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